船員配乗

当社では『優秀な乗組員確保・育成は現場での教育にある』とのポリシーに基づき、乗組員の質を重視した船員配乗を常に目指しております。

世界的な地球環境の保護・貨物の運送品質に対する意識の高まりに伴い、人命・船舶の安全や環境に関する国際条約である、SOLAS、MARPOL、STCW、MLC2006等による規制強化のみならず、各旗国や寄港国の規則や、業界団体の自主規制等、本船や船主に課せられる安全運航に係る責任は年々増大しています。さらに、運航形態の多様化や設備・機器等の進化も相まって、船舶安全運航維持のKey Factorである乗組員の専門知識や現場対応力等の質の向上が益々求められております。

私どもワールドマリンは、1972年の会社設立以来培ってきたマンニング業務を更に発展させて、その豊富な経験と実績に基づいた船員選定システムを構築し、Royaltyの高い優秀な乗組員を継続的に配乗することにより、安全運航に日々取組まれている船主の皆様の多様なニーズにお応えしております。

また、当社はその船種、航行区域、役職、船主殿のご要望に応じ、フィリピン船員を筆頭にインドネシア船員、中国船員、ミャンマー船員、韓国船員を配乗しております。
特にフィリピン船員については、他社に先駆け1970年代より現地マニラにLeonis Navigation社を設立し、現在では常時3,000名を越える士官及び部員を確保し、リピーター率約95%を達成しております。

一方、船舶安全運航と経済運航をより促進させるため、当社とLeonis Navigation社の配乗スタッフが、日本・フィリピン国内各地方事務所（セブ・イロイロ）・本船を行き来し、船主、待機乗組員、乗船中乗組員、また乗組員家族に至るまで、密接なコミュニケーションをとる事により、総合的且つ計画的な乗組員リクルートを提供しております。

船員管理システム

在籍乗組員の年齢、乗船経歴、乗船中評価、教育訓練記録、必要書類有効期限等の個人データを、全てIT化された船員管理システムにて一元管理しており、それら情報は乗組員の選定に活用され、更にインターネットを通じてリアルタイムに閲覧頂ける様になっております。

訪船活動

乗船経験豊かな配乗スタッフが配乗各船に積極的に訪船しております。
訪船活動は、海陸間の密接なコミュニケーションを育み、Seamanshipの伝承や安全運航達成への動機づけに重要な役割を果たしています。

CADET育成

継続的な乗組員供給及び将来の士官育成のため、1980年代より奨学金制度等によるCADET育成プログラムを推進しております。
当初CADETで乗船してきた乗組員は現在、船長、機関長を含む士官として本船で活躍しております。

現在では、奨学金制度に加え、現地商船学校とのパートナーシップの提携、理工系大出身学生の機関士養成等によって、Royaltyある優秀な船員を確保し、今後も船主皆様へ将来の船長・機関長候補者の安定供給に努めて参ります。