目まぐるしく変化する経済環境の中で、一貫して新自由主義経済の発展を目指してきた我国は、世界有数の経済大国の地位を占めるに至りました。 また、世界経済の大きな発展の中でも、とりわけ中国およびインドを含むアジア地域の成長は、全世界注目の的となっております。
この発展の大動脈である海上物流を支えてきたのが、我国をはじめとする世界の海運業界であったといっても過言ではありません。 その一端を担うものとして、私どもワールドマリンは、船員配乗、船舶管理を行い、業界に貢献してまいりました。 経験と実績をもとに様々な状況に対応できる海技のスペシャリストとしてお役に立つべく、全社をあげて更なる努力を積み重ねております。

昨今、日本商船隊に乗込む船員の大半はアジア諸国の船員でとりわけフィリピン船員が占めています。私ども、船員配乗事業会社ワールドマリンは、まだ注目を集める以前の1970年代当時から、フィリピンのマニラに船員配乗事業会社を現地パートナーと設立し、お客様のために乗組員の安定的な派遣に努めて参りました。言葉も習慣も異なる外国人船員を雇用して成果を挙げるためには、ねばり強い指導と絶え間のない訓練が不可欠です。その積み重ねによる彼らとの相互信頼の醸成が目的達成に通じる道だと信じます。
当社が1973年より長きにわたりマニラに日本人の船長、機関長及び経理担当者を常駐させ、独自の管理、指導体制を確立しているのも、その表れのひとつです。船員のリクルート、教育指導に力を入れる一方、金銭管理の面でも、我国で通常行っているマネジメント方式を取り入れており、船員の質的向上に見るべき成果を挙げております。　このように現地での船員教育と訓練体制に早くから取組む事により、優れた乗組員の配乗が可能となっております。

また、お客様の大切な財産である船舶の管理業務に力を注いでおります。船舶管理業では、ISMコードに適合したSMS（安全管理システム）を確立・実施しており、DOC（安全管理システム適合証書）を取得致しました。また、船舶管理の方針は「船主代行業務」と位置付け、環境保全・安全確保を柱とした、適正な保守・整備コストで高品質な船質管理と、顧客の要請への迅速な対応をご提供することが、私どもにとって大切な使命であると考えております。

船員配乗、船舶管理における総合的な海運知識を生かし、お客様の利益につながるサービスのご提供ができるよう、また、社会貢献ができるよう、関係各社並びに乗組員がそれぞれの役割を十分理解のうえ責務を果たし、最善を尽していかなければなりません。
私どもは、「お客様のご要望に副うべく仕事し、お客様から大きな信頼を得られる会社」であり続けるために、海洋環境保全、安全航海、そして確実、迅速と経済性を旨として、役員・社員一同、誠心誠意取組んでまいりますので、引続きご支援、ご愛顧賜りますようよろしくお願い申し上げます。