先輩社員の声
山田 卓(船舶管理グループ 課長代理 工務監督)
船舶管理グループ 課長代理 工務監督
山田 卓 (TAKASHI YAMADA)
2007年11月入社(キャリア入社)
富山商船高等専門学校(現 富山高等専門学校)
商船学科卒
船舶管理会社にとって、
船は大切な財産である。
私は海技者のなかでも、工務監督として、船舶の機関部分のエンジニアリングサポートを担当しています。主な仕事内容としては、出港前の船のコンディションのチェックや出港後の機関トラブルの対応、短期~中期的な保全計画の立案など、エンジニアリング部門全般を陸上からサポートしています。船舶はお客様の大切な財産ですから、その財産をよりよい状態に保ち、かつ航海中も24時間体制でトラブルがないように見守る。それが、私のミッションです。
出港前、航海中、
帰港後…綿密に船のコンディションをチェック。
僕らにとっては、日々何も起こらないことが、一番よいのですが、やはり長期の航海となると、航海中の機関トラブルが起きることもあります。たとえば、エンジンの故障であれば、まず乗組員から現場の状況を詳細に聞き、機械のどこに原因があるのかを探ります。船が動かなくなってしまっては、大きな損害になりますので、スピードと技術を駆使して、的確な指示を陸上から出さなければいけません。故障が直るまで、粘り強く対応する。その結果、無事トラブルを解消できたときは、ホッと胸を撫でおろします。
“陸上も海上も、
同じチームの一員である”という意識。
現在は3~4隻の船舶のメンテナンスを担当しています。
月に数回、訪船と言われる、私自身が直接船に出向き、本船のコンディションをチェックする業務があります。国内のほか、海外の港へ赴くこともあります。その際は、普段メールや電話でしかコミュニケーションがとれない船長や機関長をはじめとする全乗組員と直接会って情報交換を図ります。やはり、顔が見えると、お互いの距離が縮まりますし、乗組員の雰囲気や現場感も伝わってくる。陸上も海上も、同じチームですから、こうした交流の時間が、とっても大切なんです。
どんな仕事も、
最終的に人を動かすのは、人のこころ。
私が専門としているのは、船のエンジニアリング部門ですが、船を動かすのは人ですし、その船に積まれた積荷を待っているのも人です。つまり、常に人と向き合って仕事をしている感覚を大事にすることが、この仕事において重要なのではないかと思います。国籍も違う、文化も違う、さまざまな人を相手に、コミュニケーションを取るのは難しいことですが、同じ志、同じ仲間意識、お互いの信頼関係、これらがあるからこそ、いい仕事ができる。どんな仕事も、最終的に人を動かすのは、人のこころなんだと思います。